GRIT JAPANにご登場いただいた、たがやす倶楽部の齊藤完一さんの畑を訪問した。
この日は田植え体験と畑で採れた野菜をつかったバーベキューというイベントで、総勢30名ほどの参加者が集まった。
東京生まれ東京育ちの息子は田んぼに入るのなんて絶対いやだと言っていたのに、いざ田んぼについてみるとどろんこの楽しさに一瞬ではまってしまった。土と水と太陽に完一さんの自家発酵堆肥が加わって都会っ子をやさしく迎えた瞬間だった。
春の日差しを受けて、木々から草花から土から立ち上るそれを形容するにはやはりエネルギーというのがもっともだ。そしてエネルギーが空気中に拡散すると同時にあたりは春の香りで充満する。胸いっぱいに深呼吸をした。都心は臭い。都心はやはり臭いのだ。この土地の空気で呼吸して住む土地の重要さを改めて認識した。
毎年1000人のひとが完一さんの畑を訪れるその理由をはっきりと体感した。私たち家族も事あるごとに訪問するだろう。完一さんの野菜は本当にすごい。でももっとすごいのはその野菜が育つ土を作り続けている完一さんである。
