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さよなら6s、納期5週間の新型iPhone

iPhone 6sが発売されたのは2015年である。発売と同時に購入して6年間、今日の今日まで使ってきた。7s改め8が出たときに魅力を感じず、その後iPhoneは10万円を超える高額商品になったため買い換えることをしないでずっと6sを使ってきた。

 

 

 

Appleの足切りにもあわずに最新のOSが使え、そのパフォーマンスにとくに不満もなかったが、いかんせんバッテリーが持たなくなった。実は一度バッテリーを無償交換しているのだが、それでも新品時のような持ちは期待できなくなっていた。OSが新しくなるごとに、処理する量も増えるということなのか。とくに最近では急激に減るようになっていて、いよいよこれは買い替え時であると判断したのである。

 

 

 

sの魅力はその大きさである。5よりも大きくなったとはいえ、ポータビリティ優先のそのボディサイズはどんどん大きくなっていった後継機に対する大きなアドバンテージであった。ところが最近はその画面の大きさが辛くなってきた。多少ポータビリティを犠牲にしてもいいからユーザビリティを向上させたいと思うようになってきたのは歳なのかスマホの使用時間が増えたからなのか。

 

 

 

とにかくもうちょっと大きな画面が欲しくなったのである。アップルストアで早速注文すると納期5週間と言ってきた。アマゾンやヨドバシなら翌日配達する時代に5週間とはずいぶんだ。昔の書籍だって大体2週間で来たではないか。よほど生産が立て込んでいるのか、よほど売りたくないのかどっちかである。

 

 

 

で、今回のケースではおそらく後者であろう。アップルは売りたくないのだ。5週間ときいて諦めて最新機種を買わせる作戦である。そうは問屋がおろすものかと思った。なにしろこちとら急いでいないのである。6sのバッテリーが死にそうだといっても今日明日に死ぬわけではないのである。5週間くらい屁でもないもんねとほっぽいておいたら本当に5週間かけてきやがった。アップルに二言なしである。

 

 

 

しかし出荷しますとメールが来てからが早かった。どのくらい早かったかといえば翌日来た。5週間倉庫に眠らせておいたに違いない。諦めがわるいから仕方なく出荷してやろうとなったに相違ない。

 

 

 

そうしてお迎えしたのはiPhone11である。なるほど最新のiPhoneだ。液晶画面の美しさが違う。大きくて見やすいのは織り込み済みだが液晶の精細感はまるで別物だ。いや別物なんだけど。このiPhoneはシムフリー版なのでauショップへ行ってSIMカードをもらわなければ電話として使うことができない。SIMカード自体は無料だが、事務手数料として3,300円かかる。さすがにまったく無料とは思っていなかったので金額的にも驚きはない。データをコピーして新しいSIMカード(6sのときと大きさが違う)を挿せばもう機種変更は完了だ。この手の手続きは不慣れなので不安だったが心配するに至らない。終わってみればあっけないものだった。

 

 

 

iPhone1167000円。6sを下取りに出すと2000円になるので引いて65000円だ。これはちょうど6sの購入価格と同じくらいである。昨今ではiPhoneの価格が軒並み10万超えであるから相対的に安く見えるが、6sが出た頃は高い高いと言われたものである。

 

 

 

iPhone11がどのくらい持つのかわからないが、できることなら10年くらいは使いたいものである。