ゴールデン・マクドナルド著 レナード・ワイスガード絵 谷川俊太郎訳 童話館出版 1996
屋号である「ちいさな島」は、ゴールデン・マクドナルド作、レナード・ワイスガード絵による絵本「ちいさな島」に由来しています。
こどものために買った絵本でしたが、内容がとても素晴らしくわたしもすっかり気に入ってしまいました。わたし自身が「ちいさな島」であり、あなたもまた「ちいさな島」なのです。
ちなみにこの絵本「ちいさな島」は絵本界の最も名誉ある賞、コールデコット賞を受賞しています。1947年のことです。もし興味を持たれましたらぜひ読んでみてください。大人だからこそ、こころ洗われる、たいへん美しい本です。
なお、ちいさな島のイラストは新しく事業を始めるにあたり、わたしの妻が描き起こしてくれたものであり、絵本とは関係がありません。妻が想い描いたちいさな島、それがわたしたちのシンボルです。
PHOTOGRAPHY
どんな写真もあとで見ればいい想い出になります。履歴書に貼ったプロフィール写真や古くなった免許証の写真でさえ年月が経てば懐かしく思うことでしょう。あなたがスマホに撮りためた写真はいつ見返しても楽しいものですね。記念日の写真であればなおさらです。七五三や結婚式、遺影用に撮影したポートレイトもぜひスマホに入れてなんども見て欲しいから、写真はすべてデータで差し上げます。
有機野菜のような、映像
スーパーや八百屋さんに並んでいる野菜は、ツヤツヤピカピカしていますね。
形も揃っていて見栄えもいい。それが世にある広告とします。わたしもそういった企業広告用の映像を過去にたくさん作ってきました。若い頃はそれが正義だとすら思っていました。商品以上に見栄えをよくするのが自分の仕事だというふうに。そしてせっせとスーパーの野菜を作ってきました。
でも、色んな経験を重ねていくうちに、そうした思考に違和感をおぼえはじめました。
果たしてこれが、自分の目指す映像なのか、と。そしてよくよく考えてみました。
では、自分が撮れる映像とはどんなものか。
あるとき、いつも買っている野菜のおじさんのところの有機野菜を眺めていて、答えが浮かびました。わたしの作る映像はスーパーの野菜ではなく、この有機野菜なのだ、と。
形も不揃いだし、葉っぱは虫食いであなぼこだらけ。でも自然の栄養たっぷりの土壌で育てられた野菜たちはどれもみな味が濃くて深く、その上からだに大切なものがぎっしり詰まっている。
まさに、わたしが作る映像は、有機野菜のような映像なのです。
永井 聡史(ながいさとし)
フォトグラファー
やり抜く映像クリエイター
ライター
Youtubeプロデューサー
note https://note.com/chiisanashima/
Instagram @chiisanashima2018
受賞歴
RICOH GR PHOTO FESTIVAL2022 入賞
INTERNATIONAL WATCH CO. (IWC) Instagram photo contest 優勝
石川県鶴来市夏祭りフォトコンテスト 優秀賞
趣味:ロードバイク、機械式腕時計、ワイン、スピーカー作り、料理、読書、昆虫、野鳥
TOEIC 915点 (2018年)
ワインエキスパート2023年合格
RICOH GR PHOTO FESTIVAL2022 入賞作品
よい映像とはなにか?
ずっと広告映像を作ることが夢だった。短い時間で表現する広告は、どこか俳句に通じるところを感じてそのリズム感や潔さがぼくには向いていると思った。それで、広告業界に入って広告映像を作る仕事をするようになった。と書くとまるで夢がすぐに実現したみたいだけどそれは違う。でもまあ、それは別のおはなしである。
最初の頃は使命感に燃えていたと言ってもよい。どんな商品でもぼくの表現でときにかっこよく、ときに面白く、ときに素敵に飾ってみせるのだという意気込みは相当のものだったと思う。過剰気味の自信と怖いもの知らずがそれを後押しした。
それから十年くらい経って、おやと思うようになった。仕事に対する違和感はしばらく言葉にならなかったが、ようやくそれを言葉にしたらなんだかすっと気が抜けた。料理に例えるとわかりやすい。そう、ぼくはせっせと美味しいソースを作っていたのである。ここにAという商品とBという商品がある。そこへぼくの魔法のソースをかけるとどちらも美味しくなる。しかしもうどこにもAの個性もBの個性もなくなっていた。
これは違うと気がついた。これは本当の広告ではない。これはいうなれば虚飾である。見回してみると世の中そんなのばかりだった。そしてぼくが作ってきたものもその一部だった。このことに気がついてから、それでクライアントが喜ぶのだからいいじゃないかとは思えなくなってしまった。
本来表現とは、そのものがもつ個性を引き出すものでなければいけない。少なくとも個性を埋没させて「それっぽく」作り上げることではない。ああ、世の中それっぽさだらけだ。自分の作ってきた映像ってなんだろう。だれがみてもプロの映像というのを散々作ってきた挙句、コレジャナインダヨと思ってしまったのは幸なのか不幸なのか。
2018年ぼくは独立してフリーランスになった。広告はもういいやという気分だった。でもその認識は間違っていると気がついた。ぼくはやっぱり広告が好きで、気がつくと目につく広告をしげしげと眺めてしまう。広告業界は好きになれないけど広告そのものは好きなのだ。
有機野菜のような映像
独立するかまったく違う業界に転職するか悩んでいた時期がある。もう広告も映像もいいやという諦めの気分がだいぶ支配していた。それで悩んだりカウンセリングまで受けたりして、やっぱりもう一度映像をやりたいと思ったのです。でもいままでのように凝ったソースを作る映像にはまったく魅力を感じない。そういう映像を作りたいとは思わない。
ではどんな映像が自分らしい映像と言えるのか。
いつも買っている有機野菜がある。ぼくはこの野菜の作り手に心底惚れていて、というのも一年間食べ続けていたら体調がとてもよくなって風邪を引かなくなったという体験が根底あるからで、その不揃いの野菜たちを眺めていてはたと気がついたのである。そうか。ぼくの作りたい映像とはこの有機野菜のような映像なのだ、と。
そして同時に気がついたのである。ぼくが今までせっせと作ってきた映像は言わばスーパーに並ぶ野菜である。ぴかぴかして、まっすぐで、虫食いのあとひとつなく、揃っている野菜である。さらに言えば、農薬と過剰な肥料によって過保護に育てられた野菜たちである。美味しいソースによって飾り付けられた野菜たちである。一方その有機野菜はまるで反対だ。虫食いで穴ぼこだらけ。形は不揃いでまっすぐのなんてひとつもない。だけど味が濃くて、体に必要な栄養素がたっぷり詰まっていて、ひとつひとつが個性の塊である。これだ、と思った。これがぼくの目指す映像だと突然目の前が開けたような気がしたのである。
撮影対象の個性を一番大事にする。そしてその個性を引き出すための最小限度の塩しか振らないと決めた。素材が生きていればソースなんか必要ないのである。ぼくは有機野菜のような映像を作る、そう決めたのである。
有機野菜のような映像を作るのは簡単ではない。編集で手を入れるのは塩を振るだけである。ということは、撮影がもっとも重要になる。映像制作を撮影と編集に分けると、プロでさえある程度の数は、そして素人ならほぼ100%撮影と編集の比は、1:9になっている。撮影はアナログ技術なので簡単ではないが、編集は昨今ではAIが入ってきていることもあって、プロっぽく飾ることは難しくないからである。ぼくの場合は、その比率が9:1になる。それはぼくがカメラマンだから撮影を優先しているのではなくて、有機野菜のような映像を目指した結果その比率になっただけである。そもそもぼくはカメラマンではなくて演出家である。カメラマンの仕事もする監督である。企画から納品まで携わってきたから、編集を疎かにするなんてことは絶対にない。むしろかつては好きだったくらいなのだから。
GRITとは、やり抜く力、胆力、めげない、諦めないといったような意味がある。アンジェラ・ダックワースという研究者が成功するひとの要因としてこのGRITを上げて有名になった。ぼくは彼女の書いた本「GRIT:やり抜く力」を読んでこれだ!と思った。それがGRIT JAPANの始まりである。
この先日本はどうなってしまうのだろう。
自分たちの未来はどうなってしまうのだろう。
世の中不安だらけだ。
いいことなんてなんにもない。
良し悪しを抜きにして、ぼくらはそういう時代を生きている。
いつの時代だって得する人と損する人はいるものだが、現代は得する人は
ものすごーく得をして、損する人は非常な損をする。
だから、元気がなくなればどんどん萎縮してしまう。どんどん。どんどん。
しかし、思い切って顔をあげてみたまえ。
世の中にはいろんな人がいる。お金持ちじゃなくたって生き生きしている人がいる。
そんな人たちの生き方、考え方にたくさん触れることができたら、もしかしたら一歩
踏み出してみようという気持ちになるんじゃないのかい?
GRIT JAPANはそんなところさ。
仕事に情熱を燃やしてやり抜いている人たちに出会える場所さ。
日本を元気にする。それにはまずキミを元気にしたい。
だれでもいい。興味がありそうな人をまずみてごらん。
ほら、うなずいたね。その姿勢が第一歩さ。
いつだって気分が暗くなってしまったら戻ってきてみるといいさ。
そのためのGRIT JAPANなんだからね。
写真撮影について
写真は人物、ブツ撮りを行っている。人物は結婚式、七五三、ポートレイト写真がある。遺影用のイエーイな写真も撮ります。ここでもそのひとの個性が生きるような写真撮影を心がけている。一番難しいのはやっぱり子ども相手の七五三である。七歳になるとそうでもないが、三歳五歳は相手の気分次第だ。写真嫌だよモードに入った子を撮影するのはほとんど不可能で、それでお金をもらうのが心苦しいくらいである。いやもちろん頂きますが。そこへいくと大人の撮影など気が楽なものである。金額的に一番安い七五三の撮影が一番大変というのもなんだか矛盾している気もするが世の中案外そういうものだったりしませんか。
ブツ撮りは料理を撮ることが多い。わりと小さいものが得意で時計とか昆虫とかもよく撮影する。料理の撮影は面白い。どういうアングルが一番おいしそうに見えるかを考えながら撮っている。自然光が入る環境ならできるだけ自然光で撮るようにしている。ストロボ撮影は仕方なくであるが、使うときは自然光ぽさを忘れないようにしている。室内の照明に雰囲気があれば多少暗くてもそのまま撮影することもある。結局作り込んだ世界を好まないのは写真も映像も変わらない。塩を振るだけ、を常に意識している。
Youtubeプロデュース
Youtubeはいまや非常に強力なプロモーションツールになった。
自分でできるひとはどんどんやっているけど、ひとりではやりきれないひとや、どうやったらいいかわからないひとへぼくがプロデュースしています。Youtubeをつかって売上げアップを狙いたい企業(大小を問わず)の方、ぼくと手を組んでみませんか?
プロデュースの具体的な内容は:
・企画立案
・撮影
・編集
・Youtubeチャンネルへのアップロード
・Youtubeチャンネルの管理
になります。
つまりYoutubeチャンネルを運営するうえで必要なこと全部です。もちろん部分的なことだけでも対応致します。(撮影と編集だけとか、片方だけとか) ぜひ及び腰になっている方はチャレンジしてください。手取り足取りお手伝い致します。一番大切なことは続けることです。
現在ぼくがプロデュースした2社が登録者数2000人を超え収益化致しました。
しかし登録者数は大事ですが、それよりも実際の集客のほうがもっと大事です。ちいさな島ではYoutubeをみて来ましたという顧客を増やすこと、すなわち売上げアップを一番の目的としてプロデュースしております。
クライアントワークにおける映像制作について
広告制作で得た経験と留学時代に学んだことを合わせるといろいろなことが見えてきます。
・よりよい映像表現とはなにか、とか。
・映像に必要なものはなにか、とか。
・映像に不要なものはなにか、とか。
この知見を活かして、オウンドメディアを展開されている企業さまのお手伝いができると考えます。具体的には、
・すでに制作、公開された動画のクオリティチェックや改善提案
・制作プロセスの見直し支援
・個別の制作案件のディレクション代行
などなど。
動画メディアについてお悩みがございましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
略歴
最後にぼくの略歴を少しだけ書いておきます。学生時代は電気電子工学科を専攻していましたが映画研究部に入って映像制作の面白さをしってしまったことでアメリカへ留学します。ボストンにあるEmerson Collegeの大学院で映像の理論と実践を学び修士課程を終了(Master of Arts)。
帰国してテレビCM制作会社で四年働いたのちに当時の先輩と独立。それから十二年広告業界で広告にまつわる映像制作を行ってきました。テレビCM、インフォマーシャル、プロモーション映像、教育用動画 etc.
TVCM(全国銀行協会・イシイ食品・インフォメーションディベロプメント等)、インフォマーシャル(協和発酵バイオ・富士フイルム・エーザイ等)、企業プロモーションビデオ(上海万博・日本銀行・ヤマト運輸・キヤノン等)多数制作。
その時代の中でメディアの中心がテレビからWEBに移っていく様をみてきました。VHSがDVDになり、Blu-rayの時代になってもBDが全然普及しないでDVDがしつこく幅を利かせてうんざりさせられたり、そうこうしているうちに結局BDはほとんど過去のものになってファイル納品が当たり前になりました。そのファイル納品も当時はMacでつくったファイルがWindowsで開けないという問題があったりして、今では考えられないようなことが普通に起きていた時代でした。ちょっと寄り道思い出話。
2018年にその先輩と一緒にやっていた会社からさらに独立して一人になりました。それからのことは上に長々と書いた通りです。