屋号である「ちいさな島」は、ゴールデン・マクドナルド作、レナード・ワイスガード絵による絵本「ちいさな島」に由来しています。
こどものために買った絵本でしたが、内容がとても素晴らしくわたしもすっかり気に入ってしまいました。そして、本の最後はこの言葉で締めくくられます。
ちいさな島でいることは、すばらしい
世界につながりながら
じぶんの世界を持ち
かがやくあおい海に かこまれて
ゴールデン・マクドナルド著 谷川俊太郎訳 童話館出版 1996
わたしが屋号を考えていたときに、ふとこの言葉を思い出しました。
そしてこれは、まさにこれからわたしが始めようとしていることそのもののような気持ちになったのです。
わたし自身が「ちいさな島」であり、これからわたしが応援したい人々もまた「ちいさな島」なのです。
ちなみにこの絵本「ちいさな島」は絵本界の最も名誉ある賞、コールデコット賞を受賞しています。1947年のことです。もし興味を持たれましたらぜひ読んでみてください。大人だからこそ、こころ洗われる、たいへん美しい本です。
なお、このイラストは新しく事業を始めるにあたり、わたしの妻が描き起こしてくれたものであり、絵本とは関係がありません。妻が想い描くちいさな島、それがわたしたちのシンボルです。
about me
永井 聡史
フォトグラファー、やり抜く映像クリエイター
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趣味:ロードバイク、ワイン、機械式腕時計
TOEIC 915点 (2018年)
やり抜く人々、自分の道を突き進む人々を、映像や写真、文章を使って世界に届ける、それが自分の使命だと気がつきました。またひとの写真を撮るのが好きで、そのひとのいきいきとした瞬間を捉えるのが得意です。写真の撮影もおまかせください。子育てにも全力で取り組む二児の父。
写真好きは中学生の頃に目覚めてからずっと。フィルム時代は自分で現像するのが楽しみでした。
映画好きが学生時代に映画研究部で自分で映像を撮ることに目覚め、アメリカに留学。
Emerson College(Boston)の大学院にて映像の理論と実践を学びました。
Master of Arts(2002,修士課程終了)
帰国後、TVCM制作会社に入社し、そこで出会った先輩とともに二人で映像制作会社を設立します。それから12年、大手企業をクライアントに、TVCM(全国銀行協会・イシイ食品・インフォメーションディベロプメント等)、インフォマーシャル(協和発酵バイオ・富士フイルム・エーザイ等)、企業プロモーションビデオ(上海万博・日本銀行・ヤマト運輸・キヤノン等)多数制作してきました。劇場映画とTV番組以外の映像はすべて作りました。
わたしの担当は企画と演出でした。クライアントの要望を受けて企画書を書き(描き)、プレゼン、そして決まった案をディレクションして映像化するという仕事です。
当時の肩書は映像演出家でした。監督でもディレクターでもよかったのですが、あえて演出という言葉を使っていました。というのも、広告の世界では一般的にディレクターは企画せず、プランナーとかほかの肩書のひとが企画するケースのほうが多かったのです。でもわたしは企画も自分でやりましたので違う呼び名がいいなと思って映像演出といっていました。
2018年、先輩とともに積み上げて来た会社を飛び立ち、独立しました。わたしはこれを巣立ちと呼んでいます。会社設立から12年目のことでした。干支で言えばちょうど一回りです。新しい人生を歩む大きな決断でした。しかし今やらなかったら一生後悔すると思い、一歩を踏み出しました。
『あなた』を写す、写真
わたしが撮る写真はどんなものか。それはサンプル写真をご覧いただくのが一番はやいのですが、少しだけ言葉で補足させてください。わたしの撮る写真は、一言で言えば「あなたを撮る」に尽きます。「あなたらしさを撮る」とも言えます。
あなたらしさとはなにか。それは、あなたの個性を引き出す写真。あなたでなければならない写真のことです。その写真は他人には置き換えできないものを撮る、それがわたしの得意な撮り方です。一枚の写真に物語を感じる、そんな写真が好きです。
どんな写真もあとで見ればいい想い出になります。就職用のプロフィール写真でさえ年月が経てば懐かしく思うことでしょう。ですから、写真に物語を感じるというのはとても大切なことだと考えています。
有機野菜のような、映像
スーパーや八百屋さんに並んでいる野菜は、ツヤツヤピカピカしていますね。
形も揃っていて見栄えもいい。それが世にある広告とします。わたしもそういった広告用の映像を作ってきました。若い頃はそれが正義だとすら思っていました。商品以上に見栄えをよくするのが自分の仕事だというふうに。そしてせっせとスーパーの野菜を作ってきました。
でも、色んな経験を重ねていくうちに、そうした思考に違和感をおぼえはじめました。
果たしてこれが、自分の目指す映像なのか、と。そしてよくよく考えてみました。
世の中にはほんとうに良いものがたくさんある。自分がこころから欲しいと思うもの、作り手を尊敬できるもの、情熱に共感できるひと、もの。
しかし、そうしたものを扱うひとたちには大手企業のような広告用の予算はないのです(ですよね?)。
ああそうか、と思いました。自分がやりたいのはそうしたひとやものを世に広めるための仕事だったのです。
では、自分が撮れる映像とはどんなものか。
あるとき、いつも買っている野菜のおじさんのところの有機野菜を眺めていて、答えが浮かびました。わたしの作る映像はスーパーの野菜ではなく、この有機野菜なのだ、と。
形も不揃いだし、葉っぱは虫食いであなぼこだらけ。でも自然の栄養たっぷりの土壌で育てられた野菜たちはどれもみな味が濃くて深く、その上からだに大切なものがぎっしり詰まっている。
まさに、わたしが作る映像は、有機野菜のような映像なのです。