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デジカメ選び方講座はじめました。

新しいサービスの提供を開始しました。その名も「デジカメ選び方講座」です。

写真を撮ることに興味を持ったけど、どんなカメラを買ったらいいのかわからない。そういう方へプロ&おたくであるぼくがアドバイスします。有料でカメラ選び?と思ったあなたはすでにカメラ通。そうではなくて、ミラーレスってなに?一眼レフってなに?ネットをみてもよくわからないし、カメラ屋さんの店員の言ってることもよくわからない。お金を払ってでもきちんとした知識を身に着けてから購入したいという方を対象にしています。

 

レンズ交換式カメラは交換レンズを揃えたりとなにかと高価になりがちです。失敗したと思って売却してもたいした金額にならないことも多々あります。ならば、事前に有料でもしっかりと知識を身に着けてから自分にあったカメラを購入するのも悪くない考えだと思いませんか?

 

サービスに関する情報はリンク先をご覧いただくとして……、今日はそのタイトル写真を撮影するために昔のデジカメを引っ張りだしてきました。ここに映っているカメラはどれも愛着があって捨てられないものばかりです。買い替えてきた台数はもっと多いのですが、これら以外は新しいカメラの購入資金として売ってしまいました。

 

みるとぼくの嗜好がめちゃくちゃ偏っているのがわかりますね……。フジが3台、ソニーが2台、リコーも2台です(これを撮影しているカメラはリコーのGR2です)。

 

一番下はリコーDC-3Zです。ぼくが初めて購入したデジカメです。1997年頃だと思います。35万画素。光学ファインダーなしで、デジタルならではの新しい時代を予感させるカメラでした。ちなみにリコーはこの時代から1センチマクロを実装していました。被写体にレンズ端から1センチまで寄れるのはまさに画期的といってよかったでしょう。

 

富士フイルムのデジカメは一番のお気に入りでした。携帯電話のカメラがまだおまけだった頃、コンパクトデジカメ(略してコンデジ)は全盛期を謳歌していました。その中でも一番気を吐いていたのが富士フイルムだったと思います。ハニカム構造という特殊なカラーフィルターを搭載した自社製のCCDを持ち(スーパーCCDハニカム)、映し出す画は他社を圧倒していました。その特殊な構造による画素水増し問題(当時は高画素イコール高画質という時代です)など「やってしまった」こともありますが、まさに勢い余ってといったところでした。

 

ぼくは富士フイルムのFinePixシリーズを通してコンデジの栄枯盛衰を眺めてきたわけです。FinePixシリーズ最後の名機と呼ばれたF30を最後に事実上FinePixシリーズは終焉を迎え、ぼくも富士フイルムから離れることになります。

 

その後富士フイルムはXシリーズを新たに立ち上げ現在に至ります。それは当時ぼくが望んだF30 の後継機ではなく懐古主義に基づくまったく別のカメラでした。

 

F30を失い、デジカメ難民になったぼくを救ったのはかつては見向きもしなかったソニーでした。それまでのソニーはカメラ部を回転させるといったギミックに終始し、カメラとしての基本性能はいまいちという印象で画質を求めるひとに訴求するようなカメラは作っていなかったのです。

 

携帯カメラの機能向上、スマホの登場によりコンデジ市場はほぼ絶滅に追い込まれました。それはソニーも例外ではありませんでした。

そんな中、コンデジに高級というキーワードを与えて最初に成功したのがソニーのRX-100です。RX-100は作りに高級感を与えただけでなく、1インチという当時のコンデジでは考えられないほど大きなセンサーを搭載したことはたいへんなインパクトでした。

 

センサーの大きさは撮れる画に大きな影響を与えます。それについては長くなるので機会を改めてお話したいと思います。とにかくぼくはRX-100に飛びついたのです。リコーのGRがGR DigitalからGRになってセンサーにAPS-Cをおごられるようになるまで、ぼくはRX-100を愛用しました。一度は峠の下りで自転車から落としてショートしたR2-D2みたいに大破したこともありましたが、修理にだして使い続けるほど気に入っていました。

 

そうなると当然気になるのがRX-100の後継機です。しかし、結論から言えば、今でも連綿とつづくRX-1ooシリーズの中でも初代RX-100が最高でした。その理由は、初代RX-100が一番スリムだからです。RX-100シリーズは回を重ねるごとにぶくぶくと肥大化していきました。日本メーカーにありがちな改良という名の改悪をされ続けたのです。今では初代の面影は見る影もないでしょう。これがもし結婚相手なら海にむかってバカヤローと叫ばずにはいられないところです。

 

愛用していたぼくのRX-100もやがて動作が不安定になりついにはレンズが出てこなくなりました。修理も考えましたが、すでに年月も経ち、性能的古さを感じずにはいられません。そろそろ新しいカメラを…と白羽の矢をたてたのがリコーのGR2です。GRシリーズは極小センサーだった頃はちっともいいカメラとは思いません(なにしろRX-100のほうが数倍大きいセンサーを持っていましたから)でしたが、APS-Cサイズとなると話が違います。APS-Cといえばレンズ交換式カメラに搭載するような超大型のセンサーです。それがあの大きさに収まっているのですからもうRX-100の後継機はこれで決まりです。(センサーサイズについては機会を改めてお話したいと思います)

 

GR2はとても良いカメラです。そしてリコーはすばらしい会社です。なぜかというと、今春発売されるGR2の後継機、GR3はなんとGR2よりも小さいのです!!こんなことができる会社はそうありません。後継機が先代よりも小さいなんてそれだけで拍手喝采です。現状GR2が絶好調に動作していますのですぐに買い替えたりはしませんが、それでもリコーさんって偉いなあと関心してしまいます。(経営難に陥ったタカノを救ったのもリコーでしたね。時計談義)

 

さて、写真中央(ようやく)に鎮座ましますはソニーのα7IIIで、仕事の主力カメラです。ぼくがソニーのカメラを選んだ理由は動画性能とカールツァイスです。ニコンのZシリーズにも惹かれましたが(ニコンはレンズが素晴らしいですね)、やはり師匠に刷り込まれたツァイスが勝ちました。なので手持ちのレンズはマクロ以外すべてカールツァイスです。α7IIIについてはまた機会を改めてお話したいとおもいます(なんかこればっかだな)。

 

えっと…、デジカメ選び方講座始めました!