いい写真を撮りたい。或いは、写真を趣味にしたい。そういうひとが増えているように感じる。
「スマホを写真教室」を開くと一眼カメラの所有率の高さに驚く。レンズ交換式カメラなどよほどのマニアでないと手を出さないというのは昔話のようだ。
やはりミラーレス一眼の登場は大きい。一眼レフ時代にも入門機というのはあったが、今ほど流行ったことはないと思う。しかし聞いてみると買ったはいいが、実際にはほとんど（または全然）使っていないとか、使っているけどオートモード限定とかいう返事が返ってくる。
まったくもったいないことだと思う。もちろん一番もったいないと思っているのは買った本人だ。いざ使おうとしても書いてあることがちんぷんかんぷんで、どこからどう手を付けていいからわからない。とりあえずオートで撮ってみるがあんまり言うほどきれいに見えない。なあんだこんなものか、と押入れの奥へとしまわれてしまう。
高いお金出して買ったのになあ、という残念感だけがあとに残る。
わたしが「スマホを写真教室」をやっているのは、ひとりでも多く写真を好きになってほしいからである。そして願わくば一眼カメラの世界に足を踏み込んでほしいからである。
しかし実際問題として、昔からのマニアはともかく初めて一眼カメラを手にするひとたちにとってそのハードルが高いのは確かである。
そこで「初めての一眼カメラ教室」を開講することにした。当初考えていたのは一講座だったが、どうしても知ってほしいことを並べてみたら長くなってしまったので二講座にわけることにした。二講座に分けたからといって両方受ける必要はない。自身のレベルに合わせて選んでほしい。
どのような内容になるのかはこちらのページをご覧頂きたい。最初に断っておくが、かっこよく撮るためのテクニック的なものはひとつもない。あるのは写真とカメラにおける基礎の基礎だ。
しかし、この基礎を知らずにテクニックを学んでも役に立てることはまずもって無理である。そして、この基礎さえ知っていればあとの応用はいかようにでもなる。どんなテクニックもこの土台の上に成り立っているからだ。それくらい重要な基本を取り揃えた。