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Voigtlander NOKTON CLASSIC 35mm F1.4 レビュー

コシナが設計・製造するフォクトレンダー Nokton Classic 35mm F1.4 E-Mountです。

 

仕事ではAFレンズしか使わないため、普段の持ち歩き用としてMFレンズが欲しかったのである。スナップ撮影をするのに、個人的に35ミリという長さが気に入っており今回も35ミリの中で物色した。

 

もっと身軽で行きたいときはGR3をぶら下げていくのだが、28ミリ(相当)というのはぼくには少々広くて難しい長さと感じている。

 

フォクトレンダーには、35ミリレンズはいくつかラインナップがあるが携帯性をとって一番小さいこのF1.4バージョンにした。コシナは最近35ミリのラインナップを拡充したが、性能向上とともにどんどん大きくなっていますね。

 

このレンズはその名が示す通りたいへん古めかしい写りがする。全体的にソフトな描写、盛大な周辺減光、淡い色調など、一時期インスタグラムで流行ったインスタントフィルムフィルターがそのまま写せるレンズと言えば言えるかもしれない。

 

 

レンズはずっしりと重く、全長が短いながらも首から下げると重量感がある。フォーカスリングの動きは滑らかで軽い。個人的にはもう少しぬっとりと重いほうが好みではある。

 

絞りリングがレンズ先端についていて、時々フォーカスリングと間違えて回してしまうことがあった。これもレンズ胴元側についているほうが好みだ。

 

レンズ全体の質感は大変よく、そのクラシックな外観と相まってこのレンズを所有する満足感は高い。見た目はクラシックだが、Eマウント専用の最新レンズなので使い勝手はとてもよろしい。

 

写真は基本的にRAWで撮ってあとで自分好みに手を入れまくるため、作例としては不適当であるが、歪曲収差の少なさだけはわかる。直線がきちんとまっすぐに映るのは気持ちがいいものだ。

 

この古めかしい描写こそNokton Classicの味であり、昔のフィルムっぽい写真が撮りたいひとは食指が動くレンズだろう。ぼくは最初こそこの雰囲気を面白がっていたが、だんだん飽きてきて結局手放してしまった。後加工好きのぼくは最初から味付けがされすぎているのはどうもあまり好きではないようだ。

 

A7系との見た目の相性はかなりいい。ソニーの純正レンズよりよっぽど絵になるのではないかと思う。