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Sunstars

豆苗は葉を切ったあとで下の根っこを水につけておくともう一度生えてくる。

豆苗の袋には必ずそう書いてあって、ぜひお試しあれなのであるが実際にやっているひとは

どれくらいいるだろうか。

 

ちなみに出てくるのは一度だけであって、二度目はない。

そもそも豆苗を買うことがあまりないのであるが、生えてくる様子を子どもに見せたら

喜ぶかなと思って買ってきた。真冬の寒さでなかなか芽が出てこなかったが、一度出始めると

ググググッと力強く葉を伸ばしてきた。

 

もう十分伸びたので今夜子どもたちと一緒に刈り取ろうと思っている。自分でチョッキンチョッキンした

野菜を自分で食べるのは楽しかろうし、それを眺めるのはさぞ楽しかろう。子どもの喜ぶ姿をみるのが

親の楽しみである。それも、なにかを買ってあげて喜ぶのとは違う喜びが豆苗刈りにはあるだろう。

なぜなら自然と触れるときに感じる喜びは煩悩ではないからだ。

 

さて、今夜切るとなったらその前に写真を撮っておかねばなるまい。

105ミリマクロで撮るのは定番だが、今回はLoxia 35mmでSunstarsを入れたいと思った。

サンスターといっても歯磨き屋ではない。太陽などの光源を写したときの光芒が星状に見えることからSunstarsと

呼ばれている。これは絞り羽根の形状と枚数で決まることなので、写真の腕前とは関係がない。

 

Sunstarsが出るレンズを使えば誰でも撮ることができるが、一般に言ってSunstarsが出るレンズはお高いものが

多いです。Loxia 35はSunstarsも出るがレンズフレアも盛大に出る。レンズフードを外すとものすごいことになる。

だから逆光や半逆光時にはちょっと気を使うレンズである。

 

Loxiaシリーズに限ったことではないのだろうが、同じシリーズなのに焦点距離が違うと性能が全然違うし値段も全く違う。

シリーズとしての共通点は筐体だけで、あとはみんな別物といった印象である。しかし、そんな別物感満載なのに、

35ミリを使っていると別のLoxiaが欲しくなってくるから不思議である。目下21ミリを使ってみたくてたまらないので

今年手に入れるレンズの筆頭にしておこう。