上がSignature 下が無印TOPAZ
ぼくは普段DACにStyleaudioのCARAT-TOPAZ を使っている。これが実にスグレモノで音がめちゃめちゃいい。
PCからのUSB接続だけでなく、CDプレーヤーも光出力で繋いでアンプに送っている。だからCDプレーヤーはただの
CDドライブとして使っているだけだ。以前同シリーズのEMERALDを使ったことがあるが、TOPAZのほうが音に厚みが
あって低音が豊かでずっといい。
そして先日、このTOPAZの上位モデルであるTOPAZ Signatureをお借りする機会があったので比較試聴した。もしSignatureが
気に入ったら交換してあげるよと言われたのである。ぼくとしては願ったり叶ったりのご提案である。先日のQUAD405のとき
強く感じたが試聴は自宅に限るのだ。いつも聴き慣れた環境で聴けば、それも比較して聴くことができればその違いがよく
わかるからである。
さて、期待に胸をふくらませてSignatureを聴いてみた。高域が無印よりよく伸びている。明瞭感もあってスッキリとして印象だ。
しかしどうだろう。無印にあるような低域の厚みは今一つだ。それに無印の特徴だったボーカルのツヤ感がやや引っ込んでいる。
あれれれれれ。上位モデルだからといって手放しで喜べるわけではないようだ。ここがオーディオの面白いところだろう。
結局ぼくは今まで通り無印を手元に残してSignetureを返却することに決めた。
ちなみにこの比較試聴でわかる良し悪しは非常に高いレベルのわずかな違いであって、Signatureの音が悪いわけじゃあない。
むしろその逆でめちゃくちゃ良くって単体で聴いたら絶賛間違いなしである。もちろん無印TOPAZも同様だ。
その上で、わずかな差異を感じて、どっちが好きかなんて言っているのが楽しいのである。実際違うものは違うのだから。