高画質はなんのため? 映像コンテンツで技術的にもっとも重要なのは音質である。 音がはっきり聞こえない映像は見るに堪えない。画質など二の次三の次なのだ。まずは音が明瞭に、きちんとしたレベルに収まっていることがなによりも大切になる。 では、高画質はなんのためにあるのか?...
「スマイリーと仲間たち」ジョン・ル・カレ著 原題を”SMILY’S...
太陽に勢いが増して、春から初夏へと移り変わろうとしている五月。森の木々は色濃く葉を広げ次第に薄暗くなっていく。コナラやクヌギの樹液が香り立ち、はやくもオオスズメバチが集まりだした。あと一月ほどもすれば、ぼくらの目当ての昆虫たちが地中や朽木の中から姿を現すだろう。それまでは、森を離れて原っぱへ繰り出すのだ。野原は様々な花が咲き誇り、その花を目指して昆虫たちがやってくる。
ワカケホンセイインコがやってきて、桜の花を食いちぎっている。乱暴に茎から噛み切って蜜を舐めている。だからまだ花のままぼとりぼとりと地面に桜が落ちていく。息子が窓辺にたってその様子を眺めている。 「おい、こっちへ来い!」と言って、 「言葉覚えてくれなーい」とぼくに言った。...
「山嶽巨人伝」戸川幸夫 昭和34年(1959年)...
“HUNTER” ジョン・A・ハンターさんが書いたハンターという本を読んだ。まるで冗談みたいだが、ハンターさんはアフリカの猟師である。プロの狩猟家である。1952年に出版されたこの本は、ハンターさんの26年に渡る狩猟記である。日本語版が出版されたのは1957年の12月で、翌年の2月には26版も版を重ねているから当時のベストセラーだったのだろう。...
A7IV, Sigma 105mm Macro F5.6 ISO100
写真の被写体といえばどうしても自分の子どもになってしまう。彼らはいわばぼくの専属モデルだ。 日頃から写真を撮りまくっているから、カメラを向ければ大抵はいつでも写真を撮らせてくれる。そんな協力的な子らなのだが 大きくなるにつれてポーズを撮るようになってきた。全面笑顔のピースポーズとか、昆虫なりきりポーズとか恐竜ポーズとか...
週末は息子と森へ行くのが日課のようになっている。 息子は双眼鏡を首からさげて、ぼくはカメラをさげて冬の森を歩く。 だいぶ寒さが和らいできた。空が曇っていても芯から冷えるような気温ではない。 むしろ風がなければ森の中は快適だ。...